昨晩は事務所1階に斜めのピザの道を作った。仲がよく和気藹々とした人間関係、互いに守られているしっかりとした一線を感じることもある。人はある程度距離の近い相手でないと真顔でじっと見据えたりしないのだと思った。あるいは真顔でじっと見据えられる相手とは触れ合えるのだとも思った。翻って、笑顔を作る同士では近づけない。2014年にインドの長距離バスに乗っていて、たしか透明の板で仕切られている横になれるようなコンパートメントが寿司詰めになっていたと思うのだけれど、隣の女性がガラス越しにこちらをじっと見据えていたのを思い出す。肌が影になって余計に暗い色に見えるなか、白目の白さが際立っていた。視線を交わすことは威嚇というか、威嚇というほどのことではないけれど静かな牽制なのだと思う。笑うと目が細くなるのは理にかなっている。 大勢で朗らかな話をしているとき、たぶんエセ関西弁みたいになっている。まあ良いけど。ともあれ昨日は楽しかったのだが、珍しく8時過ぎまで目が覚めなかったのできっと疲労していたのだと思う。もしくは急に肌寒くなって羽毛布団を引っ張り出したので、単純にそれのせいかもしれない。 相変わらずプロジェクトの狭間にいて、作業としては少ないけれど勉強しなければならないことは大量にあり、日中の時間をそれに充てられるのは嬉しい。はやくぐいぐい進めるフェーズに入りたいけど、この状態が ( 少なくとも製図試験までは ) もう少し続いてほしいなと思ってしまう。そこまでは着実にスローにいきたい。製図試験に今年受かるかどうかが、ひとつ大きな運命の分かれ目になると思う。これらシビアなシステムから、自分とパートナーとの生活を守らなければならない。
2021年9月3日 午前11:22

土日は日記を書かないのだとしたら週休2日制の日記。展覧会の話が、オーナーさんが来たことによって本当に2月に起こり得る話になった。2月に展覧会会期(あるいはなんらかのオープン)がある、という状態、スローアクターやjig theaterのときのリズムのようでなんとなく慣れているような、ざわざわするような気分がする。ひとつずつ調べたりしながら、馴染ませていくみたいに仕事を進めていくのがいい。先週は暇であることが落ち着かなかったが、今週はそれに乗じてうまくまわしていけるような感じもしている。建築家と美術家を同時に名乗ることはやっぱり可能なのか、と郡裕美展のフライヤーをいただいて思ったが、テキストや作品写真からだけではなんらかの判断はできなかったので、また作品を追ってみようと思った。調べたら60代で、60代まではまだ折り返してもいないのかと思った。そもそも軸を絞り始めてからまだ6年ほどか、と思うとなににでもなれそうな感じもする。ただ、ときどき製図試験に拘束されている時間のことを考えては、これを将来の家庭などに持ち込むわけにはいかないとはらはらする。確実に整理して書き出していくだけ、とも思う。しかし最近ははらはらしてばかりだと思う。業界の不条理も製図試験の煩わしさも、不慣れな仕事にあたふたすることも、私個人の身体であるうちにできるだけちいさく丸め込んでしまいたい。
2021年9月6日 午後2:33

もうすぐ帰宅して魯肉飯を食べる。いつも魯山人と打ってから消して書いている。メゾネットの階段、屋内消火設備、などなどまだ確認したいところ。エレベーターシャフトだけ面積に入る、みたいなこともにわかに信じられない。建築は広すぎるし、試験は意地が悪すぎる。隙なく行く。
2021年9月7日 午後7:55

朝から2時間半製図をやる。夜見直しをして、次の製図をまた解く、という流れができるといい。しかし今日はふいにPORTの打ち合わせがあり( すっかり忘れていたが、出れる ) 具体的にコミットする約束がなにもできないままなのでなんだか後ろめたいような気持ちだが、出る。作家としての自分が消えいることもないとは思うのだけれど、もともと自らの内的な主題よりも外からの要請に、徹底して、腑に落ちるまで、応える、というのが自分のやり口だったので、それはつまりあくまでも触媒である、という動き方であるので、結局自分の制作とはなんだったのか、なんなのか、ある程度不安だとも思っている。今日は必要十分な仕事をひとつずつこなし ( さいきんの自分といえば、ほぼ秘書。プロジェクトの狭間だ ) とはいえキャパも狭いので、ひとまずはこんなものでいい。先輩がこわい話がきらいだという話を急にしてきたので、こちらも急に好きなお菓子屋さんがあるかを尋ねてみた。いくつかすごく良さそうな店を教えてもらって、流れでずるっと美術展の話になって、その話ができたことに 事務所来てくれてよかった〜と言ってもらえて、やった〜という気持ち。明日はどうなるかわからないヒアリングがあり、メールではすぐに望みの少なそうな高いアスベスト除去見積が届いている。どちらも動いたらとても良さそうなプロジェクトなので、明日、いい雲行きになってほしい。
2021年9月8日 午後7:53

9はほぼ嘘で、10の朝。打ち合わせがどちらも面白かった。急ぎ食事をして資料をダウンロードして、作図1時間。電話はしばらくやめよう。パートナーと、若杉は可。今年製図に受かろう。
2021年9月10日 午前7:30

製図試験に関する複雑なあれこれをこぼしたりする。建築の人として見れない以前に友達なので関係ない、という気もする。畑を耕し、カリフラワーやキャベツを植えた。苗は埋め込んだ瞬間に畑が完成するので面白い。ふわっと違和感のある状態に対しては、口を開くのがいちばんいいと思った。いざというときに口を開けるように暮らす。
2021年9月10日 午後7:06

といいつつ、ほぼ10日の深夜。飲み会をするたびにひっそりさみしい。恋人と眠りたい。
2021年9月11日 午前3:07

像の定まらない魅力的な人だと思う。はやく会いたい。
2021年9月13日 午前1:06

とかいいつつ14の朝。身体がぐったりしているのにかまけて、昨日はのんびり過ごしてしまった。勉強をしないとみるみる不安になる。今日は設備の勉強をするし、1つ課題を解く。不安にならないようにする。確実に。
2021年9月14日 午前7:05

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